スピリチュアル会社員の気まぐれ日記

とある日のでき事やふと思ったことなどなんでも自由に綴っていきます。

暗号通貨がなぜ生まれたか。

暗号通貨最前線 初心者でもわかるフィンテック入門(信長出版)

暗号通貨最前線 初心者でもわかるフィンテック入門(信長出版)

著者である久田和広さんの会社で聞いたお話。

日本にいると、当たり前のように銀行で口座を作り、クレジットカードを作ったりして買い物などに利用出来る。宅急便などのインフラも日本全国に整っているので品物を容易に受け取る事も出来る。

しかし、これは先進国のみの事であり、実は銀行の口座を持つ事が出来るのは世界人口70億人に対してたったの10億人のみらしい。発展途上国にいる60億人は口座を持つ事すら出来ない。なぜなら銀行は大都市のみに数軒あるだけで、例えばアフリカの小さな村などにはそもそも銀行が無い。しかも情勢が不安定であれば、ある日口座を凍結される可能性もある。

お金を便利に使えて豊かに暮らしている先進国と、経済的に常に不安を抱えながらの途上国、この格差を埋めたい。

銀行の中央集権というピラミッド型の構造は、頂点で全てを管理するため、ハッキングされたら全てを持って行かれてしまうというリスクがある。そこで、ブロックチェーンという、非中央集権型の管理システムがサトシナカジマという身元不明の人により、ネット公開された論文により開発された。ブロックチェーンとは、例えばある日の10分間の取引情報を透明な箱に暗号の鍵をかけてしまい、公衆の面前に置いておく。次の10分間の取引情報は、前の10分間の取引情報とつじつまが合った形で、また別の透明の箱に鍵をかけてチェーンのように箱を繋いでいくという方法。つじつまが合わないと先には進めない。

沢山の透明の鍵のかかった箱がチェーンでつながれているので、もし盗もうとするなら、まず公衆の面前で行うというリスクをおかし、やっと暗号を解いて鍵を開けたと思ったらたった10分間の取引情報しか得られないという、ハッカーとしては面白くも何ともないシステムである。すべてのお金の動きに足がつくため、みんなで監視するという感じ。

そして、最も重要なのは、中央集権も含め、誰も不正が出来ないこと。そして、銀行を通さずにウォレットからウォレットへ直接送金できるため、送金手数料などが銀行に比べ格段に安いこと。


いまスマホは世界中に普及しており、アフリカの奥地の部族でもスマホを所有出来るようになった。スマホの中にウォレットアプリをダウンロードし、入金しておけば誰でも暗号通貨を安全に持つ事が出来る。残りの60億人の人々も豊かな暮らしができる可能性がある。これが暗号通貨が発明された理由らしい。